遊び食べ、落ち着かない、だらだら食べ、少食、好き嫌い、偏食など、幼児食についての様々な悩みを多くのご家庭が持っていると思います。
離乳期は親から食べさせてもらっていた子どもが自分で食べられるようになると、自己主張も出てくるので、「あれイヤ」、「これイヤ」と食べなかったり、途中で遊び始めたりと、せっかく用意した食事を食べてくれないこともしばしば。
味付けや食材の切り方などの工夫で改善することもありますが、食事環境を変えることで悩みが解決することもあります。
そこで今回は正しい食事環境と、おすすめの道具についてお伝えします。
食事環境をととのえる
子どもが食事をするときの机と椅子はとっても大切。
例えば大人と同じ食卓で食事をしている場合、机や椅子の高さが合っておらず子どもにとって食べにくい姿勢になっていませんか。
子どもがのぞき込まないと食器の中身が見えない状態や、足が地面につかずにブラブラしている状態では、子どもは食べることに集中できません。
また、テレビがついていたりおもちゃが近くにあると、ついついそっちに気がいってしまい、食事が進みません。
次のポイントを確認し、まずは環境を整えてみましょう。
1.机と椅子の高さ
座った時に机の高さが子どもの胸の位置になり肘が机に載るように、椅子の高さを座布団やクッションで調節してみましょう。
また、椅子は背もたれがあるものを選びましょう。
2.足の位置
足が踏ん張れる状態だと噛む力も出てきます。
足の裏が地面又は椅子についている足のせ板にくっつくように調節しましょう。
足のせ板が無い場合は、踏み台で代用するのも良いでしょう。
3.テレビ
食事をすることに集中できるように、食事の時間はテレビを消しましょう。
4.おもちゃ
おもちゃが見えるところにあると、ついつい遊んでしまいたくなるものです。
食事が始まる前にはすべて片付けてから傍に置かないようにしましょう。
5.家族と一緒に
家族がおいしそうに食事をしていると、子どもも楽しい気分になり食事の時間が好きになります。
孤食にならないように、家族で一緒に食事をとるようにしましょう。
食事の時間
食事の環境とともに大切なのが、食事の時間です。幼児の食事時間の目安は15~30分です。
子どもの食べるスピードが遅いからと言って食べ終わるまでずっと待っているのではなく、30分を過ぎる場合はいったん「ごちそうさま」をして食事を下げましょう。
食事の時間と遊ぶ時間のメリハリをつけることも大切です。
次の食事の時間までにお腹がすくようであれば、おやつを与えるのではなく、おにぎりやヨーグルトなどの栄養補給になる食事で補うようにしましょう。
おすすめの道具
子どもが使いやすい食器を選んであげることも、食事がスムーズに進むポイントです。
1.お皿
お皿は平たい形状よりも、ふちの部分にある程度高さがあり、スプーンやフォークでおかずをすくったときに、お皿から逃げないすくいやすい形状のものを選ぶと良いでしょう。
2.スプーン・フォーク
スプーンやフォークは子どもが握ると手から柄が少し出るのがちょうど良い長さです。
スプーンはある程度深さがある方が食べ物がのせやすく使いやすいです。
また、フォークの溝は2㎝以下で先が尖りすぎていない安全なものを選びましょう。
3.お箸
お箸の目安の長さは、3~4歳で14.5㎝、5~6歳で16㎝程度です。
ただし、3歳になったからといって焦ってお箸を持たせる必要はありません。
手指が十分に発達する前から焦って箸を持たせると、握り箸になりやすいというデメリットもあります。
箸を持たせる目安としては、スプーンやフォークを下から持ち上手に使いこなせていること、鉛筆を正しく持ちしっかり描ける手の力がついていること、子ども自身が箸に興味を持ち使いたがるタイミングで試してみると良いでしょう。
まとめ
食事の悩みは様々ですが、食事環境が解決してくれることもありますので試してみてください。
何より、お母さん自身が悩みすぎず、親子で食事の時間を楽めることが一番大切だと思います。
そのために、幼児のために開発された「LUCE」を利用して、お母さんも食事の準備をラクしてみませんか?