スーパーなどで加工食品を買うときに、
裏面の原材料表示を見ていますか。
原材料表示を見る事で、その食品にはどのような
材料が使われているのかが分かります。
また、これまで一部の加工食品のみにしか
義務付けられていなかった原材料の原産地表示が、
2017年から新しい表示制度に変わり、
全ての加工食品に拡大されました。
(※猶予期間2022年3月31日)
具体的に説明すると、原材料名は使用された原材料が
重量の多い順に表示されるのですが、1番多い原材料に
産地が表示されるようになりました。
表示例
LUCEの「牛肉となすの煮びたし」
例えば、LUCEの「牛肉となすの煮びたし」の
原材料表示を見てみましょう。
「原材料名:牛肉(国産)、たまねぎ、なす、長ねぎ、
こまつな、酒、しょうゆ、きび糖、しょうが、
和風だし」となっています。
最も多く使用している原材料が牛肉で、産地が国産で
あることが分かります。
ちなみに、原材料表示を見ることで、甘みは白砂糖や
液糖ではなくてきび糖を使っていることや、
食品添加物が入っていないことも分かります。
LUCEではすべてではありませんが、
なるべく国産食材を使用し、安心安全に配慮。
あぶらもなたね油、オリーブオイルを使用しています。
子どもに食べさせる食事は、
このように原材料にこだわったものを選びたいですよね。
これまではどこの産地の食材が使われているのか
分からなかった食品も、新たな表示制度により
原材料表示を見ることで産地が分かり、
私たちはそれを見て商品を選べるようになったのです。
フード・マイレージと食料自給率の問題
皆さんは産地をどのような基準で選んでいますか。
産地を選ぶ際に考えてもらいたいのが、
フード・マイレージと食料自給率の問題です。
フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を
掛けた値のことで、食料の輸送による二酸化炭素の
排出が環境に及ぼす負荷の程度をあらわす指標です。
輸送距離を減らすことで、地球温暖化の原因となる
二酸化炭素の排出量を減らすことができるのですが、
日本は食料の大部分を海外からの輸入に頼っているため、
輸送にかかるエネルギー量が世界一となっています。
また、日本の食料自給率は、昭和40年度では
カロリーベースで73%であったのに対して、
令和元年には38%になってしまい、
主要先進国と比較しても日本の自給率の低さは
際立っています。
フード・マイレージの高さと、食料自給率の低さを
解決するためにも、なるべく輸入品に頼らない
国産品の消費や地元でとれた食材を食べる
地産地消が大切なのです。
子どもたちのために親ができること
食品を選ぶ際の基準は、見た目や価格、
美味しさなど様々だと思いますが、
そこに「産地」という指標を入れてみませんか。
私たちが積極的に国産原料を選ぶことで、
フード・マイレージの値が低くなり、
自給率アップに繫がります。
私たちが国産の食べ物や地元の農家を応援することで、
子ども達にも生産者の思いや努力が伝わると思います。
親が食に対して考える姿を子どもが見ることで、
子どもたちが食に興味を持ち、食べ物に感謝したり、
残さず食べるきっかけの一つになると思います。