カフェインが入った食品と言えば紅茶やコーヒーを
イメージする人が多いと思いますが、この他にも
様々な食品にカフェインが含まれています。
例えば、ほうじ茶や玄米茶、
ウーロン茶にもカフェインが入っています。
乳幼児を持つ母親を対象にした調査では、
ほうじ茶、玄米茶にカフェインが含まれている
という認識は低く、知らないうちに子どもに
カフェイン入り飲料をたくさん飲ませていた
なんてこともあるようです。
日本ではカフェインの摂取目安量が設定されておらず、
表示義務もありません。
このためカフェイン摂取についての認識が
低いようです。また、あまり深刻に
受け止められていないようですが、
幼児がカフェインを過剰摂取すると身体に
さまざまな悪影響を及ぼすので大変危険です。
幼児のカフェイン摂取には特に注意が必要です。
今回は、幼児がカフェインを過剰摂取した場合に
起こる身体や脳への影響や、摂取量の目安、
さらに幼児におすすめの飲み物をご紹介します。
身体や脳への影響
最も脳が発達する乳幼児期に、
カフェインの摂取が原因で寝る時間が遅くなったり、
睡眠不足になったりすると、脳細胞の発達に
支障を来たす恐れがあります。
また、カルシウム摂取量が少ない人が
カフェインを摂取した場合、
カフェインはカルシウムの体内からの排出を促し、
カルシウムの吸収を低下させます。
幼児はカルシウムが不足しがちなため、
カフェインの摂取により体内からカルシウムが
排出されてしまうと、骨の発達障害が起こり、
丈夫な骨が形成できなくなってしまう恐れがあります。
カフェイン含有量と摂取量の目安
カフェインを多く含む主な飲料は以下の通りです。
・エナジードリンク：32～300㎎/100ml
・玉露：160㎎/100ml
・コーヒー：60㎎/100ml
・紅茶：30㎎/100ml
・ウーロン茶：20㎎/100ml
・ほうじ茶：20㎎/100ml
・煎茶：20㎎/100ml
・玄米茶：10㎎/100ml
・コーラ：10㎎/100ml
カナダ保険省では子どものカフェイン摂取量の
目安として、4～6歳は45㎎/日と公表しています。
この基準に基づくと、
コーヒーや玉露は1日コップ1杯（約200ml）で
目安量を超えてしまい、ウーロン茶や
ほうじ茶でもコップ2杯で超えてしまいます。
もしウーロン茶やほうじ茶を子どもに飲ませて
いる場合には、カフェインの入っていない飲料に
変更することをおすすめします。
幼児におすすめの飲み物
水分補給には麦茶、コーン茶、
ルイボスティーがおすすめ！
のどが渇いた時の水分補給には、麦茶やコーン茶、
ルイボスティーが汗とともに排出される
ミネラルを補給してくれるのでおすすめです。
食事の時間には
味噌汁、お吸い物、スープを一緒に飲もう！
食事の時間には、味噌汁やスープなどの
汁物を一緒に飲みましょう。
汁物は水分補給と栄養補給の役割があり、
消化吸収を良くする働きもあります。
おやつの時間には牛乳がおすすめ！
牛乳はカルシウムが豊富で幼児におすすめ
です。ただし、飲みすぎるとお腹が膨れてしまい、
食事に影響が出てしまうため、
１日１～２杯までにしましょう。
カフェイン入りとは知らずにウーロン茶や
ほうじ茶を飲ませてしまっていたからと言って
直ちに心配する必要はありません。
ただし、カフェインに対する感受性は個人差が
大きく、また子どもは大人よりも影響を受け
やすいので、少量だからといって油断は禁物です。
また、カフェインを慢性的に摂取していると、
止められなくなるといった依存症状が出てしまう
可能性もあるため、幼児には注意が必要です。
幼児にはなるべくカフェイン入りの飲み物を
与えないようにしましょう。
また、食事と同じように子どもの飲み物にも
注意して選んであげてくださいね。
LUCEおすすめのスープ
・具だくさん豚汁：
https://www.luce-kids.com/products/detail/18
・にんじんポタージュ：
https://www.luce-kids.com/products/detail/50
・野菜たっぷりポトフ風スープ：
https://www.luce-kids.com/products/detail/52
参考文献
内閣府食品安全委員会ファクトシート「食品中のカフェイン」